ミラノサローネ
テーブル
WORKS DETAIL
- 事例project name
- ミラノサローネMilano Salone
- 仕様&素材material
- 彫刻塗り
carving, urushi lacquered
- サイズsize
- W800 D800 H755
- デザインdesign
- Intentionallies
- 納品時期delivery
- 2005年
ミラノサローネでの展示目的で開発されたこのテーブルは、職人の技に新たなる可能性を見いだしたといっても過言ではない作品となりました。当初このテーブルのデザイン案を職人さんに相談した所、今まで扱ったことのない柄や大きさということもあり、かなりとまどいもあり無理なのではないかと懸念されていました。一般に彫刻彫りの柄は絵柄が多く、このような幾何学模様は経験したことがありません。「機械でやったほうがいいのでは」という意見さえもありました。またこのような彫りに漆を塗る場合、顔料が彫りの中に溜まる危険性も想定できました。しかしながら、作業を進める間に職人魂に火がついたようでした。機械では決して表現できない豊かな表情を持つテーブルに仕上がった時、職人さんからは、「大変だったけれど、今までの価値観とはまったく違った仕事に出会え、空間を意識したものづくりのヒントをもらえた」と喜んで頂けました。何十年と職人として技を磨かれている方々に、このテーブルの製作を通じて新しい発見をして頂けたことは、我々にとっても非常に喜ばしい出来事でした。