錺金物
銅や真鍮の金属板に金槌で鏨(たがね)を打込み、直線・曲線・点・文様を打出し
表面を装飾していく、彫金という金属加工の技術です。
皆さんの身近なものとしては、御神輿や神社仏閣、仏壇などの装飾金具に用いられています。
鏨が錺職人の命と言われ、モノを作るときは鏨をつくることから始まり、
その数は何百種類とあるそうです。
道具こそ職人技の決め手!どの素材・技術にも通ずる所です。
小さな金槌と鏨だけを用いて、目にもとまらる早さで鏨を打ちこみ、その作業はとてもリズミカルです。
工場に伺うと、トンカン トンカンという音色で出迎えてくれます!
錺金物は、平面・立体どちらも得意な素材で、様々に応用が出来ます。
繊細な装飾が旨味でもあるので、家具・照明パーツなどのディテールの味付けや、アートとしてなど、
幅広い試みができると思います!
ちなみに、「かざり」は 「錺」と表記し「飾」とは違う漢字をつかいます。
「錺」は金に芳しいというつくりなので、金属素材の装飾はこの「錺」の漢字を用い、
その他の素材では「飾」を使うそうです。