刺繍
布地もしくはその他の素材に針とより糸で装飾を施す技術で、一般的にアパレル業界ではおなじみの加工技術。
最近では、家庭用ミシンでも小さな刺繍であれば出来る様になったので、データを入稿すれば誰でも簡単に出来る物だと思われがちですが、実はもの凄く奥が深い!
糸の太さや強さ、刺繍する生地の厚さや素材、刺繍の柄やその細かさなど、毎回異なる条件に対しさまざまな手法と手段で調整をしながら製作します。
こんな話があります。
客「中国で量産したいので今まで使っていたデータを送ってもらえないだろうか」
工場「いいですよ」
もちろん今まで使っていたデータをそのまま送ってあげたのですが完成したものは出来の悪い刺繍でした。
腹を立てた客がデータの改ざんを疑われたそうですがもちろんそんな事はありません。
刺繍は条件に合わせた調整ができないと、同データを使ってもクオリティーに大きな差が出てしまうのです。
日ごろ何気なく目にしている刺繍。
実は豊富な知識と長年の経験値があるからこそ出来る技なのです。
機械加工とはいえ、職人魂を感じます。
インテリア業界ではまだそれほど使われていないのですが刺繍を使ったサインやお店のロゴマーク、
クッションやカーテン壁面装飾など、さまざまな所で展開できそうです!