ubushina

元来、日本は高い技術の手仕事に恵まれた国です。
今でも各地方では、それぞれ特色のある品物を手で作っています。
そういった生産現場に脚を運ぶ機会は多いのですが、いつも同じような感想を抱きます。
作っている現場では、熟練した職人さんたちの素晴らしい手の動きに、感心しきり。
しばし見とれてしまいます。
しかしそれが商品として仕上ってくると、正直言ってあまり自分の生活とは縁がなさそうなものになってしまう。
大半が地元のお土産屋さんや、百貨店の工芸品売場などで販売されている商品です。
ものを作るという技術は卓越しているのですが、それを使って何を作るかという部分に大きな問題が潜んでいるように感じます。
職人さんに「現代に通じる新しい価値を持った商品を考えましょう」と呼び掛けても、解決策を彼ら自身で探し出すことは容易ではないでしょう。
分業化の結果、直接生活者に接することも少ないため、マーケットを俯瞰することは概して不得手なのです。
資産はあるけれど運用がうまくできていない現実。
このサイトではそういった優れた技術を建築家やデザイナーの皆さんにご紹介すると同時に、実際にモノづくりのお手伝いをさせて頂きます。
漆、鋳物、寄木細工、ブナコ 等々我々が日頃から仕事をご一緒させて頂いている職人さんたちは、向上心があって好奇心旺盛で新しい挑戦を恐れない方たちばかりです。
建築、内装、家具、照明器具、アート、アクセサリー 等々皆さんが製作したいものを我々に投げかけて下さい。
生産にかんする技術、クオリティ、価格、納期等を、条件に合わせてコントロールします。
卓越した技術を運用して、新しい価値をともに創造して参りましょう。

※ 自分が生を受けた土地のことを日本の古語で「産土/うぶすな」と言います。
「うぶしな」という言葉はそれと同義ですが、「産品」という漢字を当てれば「その土地固有に産み出される道具」という意味が感じられます。
この国ならではの手仕事の技術を、世界へ向け、世界と融合しながら、さらに豊かで健全なものに育んで行きたい。
そういった思いを込めた名前です。